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ECB翌日物預金の拡大~ECBの金融調節について 

【このエントリはテクニカルです】


ECBの翌日物預金が増大している。以下はECBによる日々の翌日物預金の推移である。


ECB Deposit Facility



ベンダーなどが流すECBの「翌日物預金」とは、「預金ファシリティ(Deposit facility)」のことを指す。そもそも、ECBも預金準備制度なので、金融機関は中央銀行の当座預金に所用準備額を積むことが義務付けられている。このとき、ECBはこうした準備預金のうち、所用準備額に相当する分については、MROの足切りレートを平均したレートを付利している。そして所用準備額を超える預金(超過準備)については付利を行わず、一方で積み最終日に所用準備額を下回っている場合には、限界貸付ファシリティ(Marginal Lending Facility)を使って、資金を借り入れる必要がある。ところで、ECBでは、超過準備については付利を行なっていないが、預金ファシリティには付利を行なっている。従って、金融機関にとって、所用準備額を超える資金については、超過準備として当座預金に預けておくよりも、預金ファシリティを利用するインセンティブが働く


預金ファシリティと限界貸付ファシリティには、金利が定められている。現時点で預金ファシリティの金利は政策金利の-75bp、限界貸付ファシリティを利用する際に適用される金利は政策金利の+75bpとなっており、この金利体系を一般にコリドーという


ECBでは昨年の11月及び12月にLTROを実施し、多額の流動性を提供した。このとき、中銀と各銀行は当座預金(リザーブアカウント)を用いて決済を行なっているので、オペによって受ける流動性は当座預金に入る。このとき、金融機関が様々な用途に使う資金は当座預金から引き出されるが、それ以外の資金(当座の流動性も含まれる)については超過準備には付利がないので、付利がある預金ファシリティに流入する。以下は1月4日時点のECBのバランスシートである。


ECBBS1.png
ECBBS2.png
ECBBS3.png



LTROやMROなど資金供給オペは資産サイドとして計上される。また資産には金融政策運営上保有している証券というものもある。これはカバードボンド購入プログラム(CBPP/CBPP2)及び証券市場プログラム(SMP)によって購入した証券である。負債サイドでは、現金が8867億ユーロ、オペが8494億ユーロ計上されている。負債サイドのオペとは所用準備、預金ファシリティ、ターム物預金が含まれる。ターム物預金は、SMPを行った際不胎化を行うが、その受け皿的な役割として利用されている。ここまでの話をまとめると、資金フロー的には以下のようになる。


・金融機関は適格担保により中銀(ECB→各国中銀)から資金を借り入れ、当座預金に
・オペによりECBから借り入れた資金は、当座預金から、ECBの預金ファシリティへ、もしくは一部市場へ。
・ECBは市場から周縁国国債を買い入れる(ECBの資産)が、その際支払われた資金はターム物預金へ(ECBの負債)



現時点でECBのバランスシートは急拡大しているが、フローから見れば大まかには資産サイドのLTROなどのオペと負債サイドの預金ファシリティが急拡大したに過ぎない。現状及び今後において、余裕のある銀行がより高い運用先を求め、一部資金を銀行間取引市場に流す可能性もある。現在徐々にではあるが、EURIBORは低下基調にある。問題はカウンターパーティリスクをどこまで取り除けるかであるが、これについては急速に改善することは難しい。また、オペ資金が一部周縁国の国債に流れるのではないかという観測もあり、期待も持たれているのだが、「EBAェ...」ということになってしまっており、なかなか難しいという見方が大勢のようである。カウンターパーティに不安にある中で、緩和の効果というのもすぐに現れるという感じではなさそうな感じもする。


参考:ECB: The Implementation of Monetary Policy in the euro Area
日銀:主要国の中央銀行における金融調節の枠組み


(間違っている箇所がありましたら、ご指摘下さい)




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