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スクィーズ的相場の要因 

今日の東京株式市場は4日続伸した。225先物価格で先週の金曜日の夕場から本日の本場までの間、実に980円幅も騰っている。このあたりはいくつかの要因があろう。


・年金の買い
・オプションの建玉の偏り
・信用取引の期日通過
・日銀効果


このような感じだろうか。年金の買いについては先週分の投資主体別売買動向によれば2077億円の買い越しとなっている。自己が4561億円の売り越し、他の主体は都地銀除いてすべて買い越しといった形である。結局下値では年金に拾われたという様相なのだろう。また裁定残も先週分では1312億円減少しているわけだから、投げるべくして投げた自己の玉が消化された訳なのだろう。


また、オプションの建玉にも注目しなければならない。12月限プットの9,000円には57,012枚、コール10,000円には47,491枚という途方もない建玉がある。さらにSQ前なので、デルタは急激に変化する。以下の図は225オプション12月限コール10,000円のデルタ推移である。


225OP delta


0に近づいているところから一気に0.5まで持っていかれたのだから、それ相応のデルタヘッジニーズがあるということなのだろう。これだけのオプションの建玉の裏側にはバニラオプションに絡むポジションだけでなく、デリバティブ業者によるカウンターパーティ間の様々なエキゾチックオプションのヘッジが大証の225オプション市場に出されており、これだけ建玉が異常に膨らんでいるということもあるのだろうか?とも勘ぐる。兎にも角にも両サイドに近づけばデルタヘッジも防戦の動きも出やすい。先週末は9,000円トライであったが、今週は10,000円トライであるから、なおさらエキゾチックな感じもする。


信用の高値期日到来ということも十分頭に入れて置かなければならない。期日到来のうち、銀行株の日証金の貸借取引動向はかなり改善している。増資を発表したことは割り引かなければいけないが、三菱UFJFGは株不足になっている。みずほFGも大幅に改善している。先週の評価損益率が-22.16%だったので、追証に絡む投げ売りも相当出されたのではないかという感じもする。東証一部トータルでは買い残は増えてはいるものの、信用の重い銘柄などにはやはり整理されつつあるという感じなのだろう。


あとは日銀効果だろう。足元のターム物金利は垂直落下している。以下のチャートはユーロ円TIBORである(出所:Bloomberg)。


Euro Yen TIBOR


ロンドンの銀行間取引であるLIBORにしても6ヶ月物金利のドルと円の金利差は縮小しており、11月26日時点では2.10bpのスプレッドがあったが、12月2日時点では0.81bpまで急低下している。円金利低下により金利差縮小、もしくは金利差再逆転の思惑が働いたことから円売りのバイアスが掛かっている。日銀の新緩和策は、「日銀適格担保を差し入れることで3か月のタームで0.1%で資金を最大10兆円貸し出す」ということであるから、言い換えれば「短期のターム物金利のイールドを潰す」ということである。つまりある期間の金利を低く誘導するわけだから、効果としては量的緩和というイメージよりは変則的な利下げという感じもする。O/Nから3ヶ月までのゾーンの金利を0.1にするということを考えるのであれば、ある意味ではスイス国立銀行が取っている政策金利の考え方に似ているのかもしれない。SNBの政策金利は"3month LIBOR Target Rate"である。日銀の須田審議委員もそのような認識を示しているようで、昨日の山梨での講演で以下のように述べている(Bloomberg記事参照)


わずかかもしれないが、金利をより下げる効果を持つと思っているので、その効果がどんな形かは分からないが、それが出現することを期待している



このスキームについて、発表されたときにはあまりにも変化球過ぎて、(個人的にも市場的にも)本当に読解力を要したが、会合以降の金融市場の動きはこういった政策意図を汲んでおり、外為市場でもボディーブローのように円売りバイアスが掛かりやすくなっている。そこを日銀は突いた感じなのだろう。アイデアとしては練られている。但し、TIBORのイールドが崩れていることに関しては市場機能の低下という副作用もあると思われるので、この点は注意を要する。



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