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クレジットリスクの連鎖 

今日の東京株式市場は続落した。株式市場的に言えばロールオーバーのピークであったが故に朝方にギャップを空けてスタートした後は動きがあまり無かった。225型のロールのピークはおそらく本日がピークでTOPIXは大方終わったという感じだろう。但し、裁定買い残は前週末の段階で1428億円増加の1兆5269億円に膨らんでおり、今週の月曜日段階で期近で8646万株あるため、裁定残の動向はそんなに軽いという感じではない。この点は明後日のSQに向けてやや警戒する向きもある。今回のSQはarrwohead前の最後のSQであるため、システムに対応しきれていない業者の最後の一稼ぎという感じで先週の急騰局面で裁定買いを振り向けた可能性もある。あとはオプションの動向であるが、どうやら10,500円までのスクィーズの可能性は薄くなったこともあり、上方への波乱は薄くなった。


どうもギリシャがやばいらしいという話が出てから数日たつが、昨日フィッチがA-からBBB+に引き下げを行ったことからこの問題が欧州市場でクレジットリスクが再燃する展開となった。トリプルB格ならばまだ投資適格級であるが、ここ数日中に発表されるバーゼル3の金融機関のアセット計上のスキームで保有債券の格付けに関する評価計上方式への懸念が出てこないとは限らない。格付けによってアセットの質が変わってくるとすれば、欧州の金融機関中心にエクスポージャーを保有しているところにとっては深刻な話となる可能性があるので、注意を要する。INGのNY在住のファンドマネージャーのUri Landesman氏によれば、


“There are a lot of banks, in Europe especially, that have exposure to Greece, so if there’s a major problem in Greece, that would be more important than a problem in Dubai.”



と発言(Bloomberg記事参照)している。昨日はECB高官のタカ派的な発言も目についたが、ギリシャの問題は当然ユーロシステムの根幹に係わる問題であり、その中で単一通貨ユーロを流通させている国でもある。先日のECB理事会で流動性対策を縮小させるとしているが、仮にギリシャのバンキングシステムがおかしくなった場合、対処を間違うと非常に危ない。こんなことを書くと不安を煽り立てるだけで適切ではないのかもしれないが、1929大恐慌は1931年にオーストリアの銀行クレジットアンシュタルトが破綻したことから世界恐慌につながっていった。歴史観から今回もその二の舞にならなければ良いと思う。以下はナショナル・バンク・オブ・グリース(NBG)のチャートである。本日も続落、日本時間19時では17ユーロ台で取引されている。


NBG


円債も同じである。鳩山首相が来年度新規国債発行額を44兆円以下とすることで「手足を縛られ、人の命が失われることがあってはいけない」と発言(ロイター記事参照)と述べており、暗に44兆円枠を超えるかもしれないことを示唆している。本日になって要人はこの発言の火消しに躍起だが、この枠を維持できなければフィッチは格下げを行うとしている(11月10日エントリ参照)のだから、決して対岸の火事として捉えるべきではなかろう。デフレという強材料はあるが、ソブリンリスクという弱材料が浮上していく円債市場という構図の中でいつ売られるか?というタイミングを外国人目線では見計らっているような感じもする。これまで外国人は国内勢の買いパワーに負け続けてきたが、今回仮に格下げがあった場合はどうなるのだろうか?現物債市場は国内主導だが、先物市場は外国人のプレゼンスが大きくなってきている。98年の格下げ時と同じようなリアクションでそれほど財政プレミアムが付かない状態になるのか、それとも本当に売られるのか、このあたりは分かりかねる。


今後数日中はバーゼル3の細目決定に向けて神経質な展開が続いていく。その中でのマネーシフトはキャッシュに近いアセットが優先的に選好され、次にドル・円・高格付けソブリンの短中期債というイメージだろう。キャッシュに近いアセットとしてT-Billが買われており、昨日の4W物入札では、落札利回りがゼロとなった(TreasuryDirect参照)。金融機関の年末のB/S対策がメインだが、こういう動きがあるとアノマリーではあるが、なかなかリスクアセットには向かいにくい。円買い要因は無いが、金融ネタが生じたときにはセーフティアセットとして買われることは経験則的にありうる。但し日本のソブリン格付けが引き下げられれば債権国であれ間接的に国内資産(国民金融資産)の劣化が生ずる事態でもあるため円売りで反応するだろうと思われる。


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