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大納会~2009年相場回顧後編・3D/信用リスク 

今日の東京株式市場・大納会は反落して引けた。大納会高値の期待は持っていたが、寄り天安値引けという感じで引け味としては物凄い悪い感じだったが、打鐘の石川遼プロの清々しさや手締めを聞くとやはり感慨深いものがある。年足は陽線だったし、久しぶりに「掉尾の一振」が見れたことはホッとするところだったのではなかったかと思われる。一昨年以来のことを思えば随分市場もマシになったのではなかろうか。みんな弱気なことを言っていても株式市場を見ている立場からすれば「上げ賛成」。しかし、システムが進んでいるNYSEに半ドン取引があって、システムを刷新する東証が全日立会とはあまりにも風情がない。


今日の相場に関しては、もちろんJALの法的整理急浮上ということが市場心理を冷やした側面もあろうが、デジタル(バイナリ)オプション絡みの動きがあったという話は聞く。つまり、10,700円台にノックイン価格があって、それに向けてヘッジの買いが寄り付き時点で先物に入ったものの、ザラ場ベースですでにノックインして以降、arrowhead稼働に向けて裁定買いが上手く入らず後場はこういったヘッジの解消が出てしまったというイメージがある。これまで、仕組債などのデジタルオプションは下の価格にばかりノックインの組成が行われ、その行使が意識されてきたが、実は直近では上の価格にも設定されており、これを抜くと元本確保ができなくなる類のものが組成されているという話はよく伝わってくる。さらに株価指数でも外為市場で言うところのダブルノータッチバイナリ(期間中にバリアをヒットした(ヒットしない)場合、現金(資産)の支払がある)ようなものが組成されている可能性がある。そしてこういった商品を選好する投資家の存在も意識しておく必要がある。


今年、個別で活躍した銘柄は意外な結果だった。時価総額3000億円以上の銘柄の過去52週安値からの上昇率をスクリーニングに掛け、外国株除く上位は以下のようになった。


 

コード銘柄名市場上昇率時価総額
6665エルピーダメモリ東証280.75%3,040
8591オリックス東証277.86%7,109
7201日産自動車東証211.49%36,753
3116トヨタ紡織東証200.87%3,885
7282豊田合成東証196.88%3,705
6305日立建機東証191.17%5,249
5214日本電気硝子東証186.50%6,444
6502東芝東証152.45%21,824
6594日本電産大証152.23%12,331
6473ジェイテクト東証147.81%3,815
7733オリンパス東証147.52%8,125
6471日本精工東証144.33%3,798
7259アイシン精機東証132.28%7,824
6923スタンレー電気東証130.85%3,450
5486日立金属東証124.81%3,321
8830住友不動産東証120.35%8,298
5333日本碍子東証120.26%6,937
6301小松製作所東証118.28%19,555
6857アドバンテスト東証117.02%4,859
7731ニコン東証116.49%7,316
4217日立化成工業東証115.98%3,915
5201旭硝子東証115.25%10,550



エルピーダとオリックスはある意味信用不安で売られてきたところからのリバウンドというイメージがあるが、日産自動車が3位というのは意外だった。上記スクリーニングは昨日引け値時点のものであるが、本日年初来安値→年初来高値まで実に3倍まで跳ね上がった。この動きに意味を求めるのはあまり良くはないが、何かを暗示している可能性はある。その点の「推理」や「読み筋」は読者の皆様にお任せするとする。但し、ファーストリテイリングや日本電産よりも日産自動差が騰がったというのは紛れもない事実である。


今年の相場の回顧を昨日に続いて行うとしていこう。


■7月

国内政治リスク。東京都議選など総選挙前哨戦で自民党が大敗し、解散総選挙を8月に実施するとした。この動きは政権交代が起こった1993年の株価の相似形を意識させていくこととなった。このころからグローバル株式と日本株の相関が失われていく展開となっていく。海外は相変わらずリスク・アセット選好を強めていった。日本株市場はもともと外国人の積極的な買いが望みにくい中で、1度目のダイリューションリスクが意識されていく(みずほFGが巨額増資を行った)。


■8月

総選挙・政権交代。国内は総選挙一色となっていく。民意は自民党にNO、民主党への政権交代を実現させた。日本株市場もリスク選好の動きから今年のピークをこの月の終りに更新した。閑散に売りなしという感じの相場推移となっていった。

■9月

新政権・マーケットが試す。鳩山政権が発足したが、政権発足初日の藤井財務相の介入否定発言をきっかけとして次第にマーケットが政権を試していくことになる。亀井金融担当相のモラトリアム法案に対する警戒から金融株が急落していく展開となった。さらに円高も進行していく。半面で、海外では米国では金融激変緩和政策の出口戦略に舵を切った。まずはMMFの政府保証を解除、債券市場に資金が流れ、さらにはそれから溢れたマネーが株式市場、国際商品市場や高金利通貨に流れていった。

■10月

Japan Passingの顕在化。デフレ基調を強めていく中でファーストリテイリングが大きく買われていった相場だった。このころから明らかに現政権のグランドデザインの提示不足がマーケットで意識され、国内勢も海外勢も日本株を無視する、いわゆるJapan Passing2.0の様相を強めていく。マネーは今後期待出来るエマージング市場に向かい、ブラジルフィーバーの様相となっていった。

■11月

3D。このころから意識されたのがDPJ、Deflation、Dilutionを嫌気した動きが鮮明となる。民主党が経済政策を示さず、足元でデフレを強めていく中で、バーゼル3を視野に入れた金融機関などの増資ラッシュが株式市場を圧迫していくこととなった。そしてドバイ・ショックが起きていく。ユーロドルが1.5ドル台まで売り込まれていたが、一気に巻き戻しが入っていく展開となった。やがてギリシャに信用不安が飛び火、これまで市場が無視していた潜在的なソブリンリスクが意識されていく展開となった。国際商品市場にもピークアウトの兆しがみられ、ドル回帰の様相を強めていくことになった。円高も進み、ドル円で84円台までつけ、介入が意識されていく展開となった。

■12月

日銀効果。12月1日に突如日銀金融決定会合が臨時で行われ、「日銀適格担保を差し入れることで3か月のタームで0.1%で資金を最大10兆円貸し出す」という新オペを導入した。これは、言い換えればターム物の低め金利誘導ということである。このころからドル円も急速に円安方向に進行していった。通常会合でも時間軸政策が行われ、矢継ぎ早の緩和政策に舵を切った。このことから株式市場でも金融相場の様相を呈し、まさに「掉尾の一振」を示現する形となり、新年相場への期待を示していくこととなった。


こんな感じで今年の相場を回顧した。他国の株式が「リーマン」以降の高値奪還を果たし、日本株は相対的にアンダーパフォームで推移した。しかし足元で外国人の日本株への興味が高まってきており、キャッチアップが行われるだろうという期待も高まりつつある。来年もソブリンリスクなどいろいろな波乱要因があり、振らされる展開もあるのだろう。またグローバルにおいて出口への距離が相当意識されていくのではなかろうか。とはいえ、グローバルに対して周回遅れでようやく金融相場入りした日本株市場というイメージが基本線としてある。


今年のエントリはこれにて終ります。ご愛読ありがとうございました。良いお年をお迎えくださいませ。


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カテゴリ: 市場視点

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この記事に対するコメント

TOPIXベースじゃ厳しいかもしれませんけど、日経225は年初から他国以上に下がらなかったのにかかわらずに、先進国のなかで3-6月のパフォーマンスは抜群なんですよね。
そういうわけで個人的には今年の相場を現すのは環境関連で六月で失速したGSユアサ、相場の柱足るべきみずほFGなんかの個人には人気のあるメガバンですかね。
そういえばアメリカの銀行株もだめですね。
http://stockcharts.com/scripts/php/candleglance.php?C%2CJPM%2CWFC%2CBAC%2CRY%2CTD%2CBNS%2C%24DJUSBK

いつもみております #x671AaPk | URL
2009/12/30 22:01 * 編集 *

こんばんは

確かに3-6月というのは日本株もいい時期でした。GSユアサなどが牽引して個人も割とファイティングポーズを取っていた時期ですよね。9月以降が問題だったのです。

メガバンクの株価は結構大事ですよね。常に個人の人気が高いですから。個人的にはこのセクターは放置されたまんま、という感じもします。

祇園 #- | URL
2009/12/30 22:04 * 編集 *

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