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高速売買の特徴(2)~Fリテの引け 

今日の東京株式市場は上昇した。昨日のNY市場は概ねしっかりだったことや、オプションSQ(100万株程度の喰い合いだったのでもはや「マイナー」とはいえないし「メジャー」ともいえないので「ミドルSQ」といった感)で買い優勢だったことから寄り付きから買い先行の動きとなった。その後はSQ(10,798.75円・確報)を巡る攻防となったが、売りオペによる引き締め懸念から上海が下げて始まると、それに連れて上げ幅縮小、後場になると売りが出されて一旦マイナスに転じていく場面があったものの、その後はアジア市場が堅調になる局面でジリ高歩調となっていく。大引けはファーストリテイリングが引け注文で390円騰った(現物指数換算で15.817円の押し上げ)ことからSQまで0.43円にまで肉薄した。結局昨年来高値を更新して引けた。


arrowhead導入で「引け注文」のリスクはこの銘柄によって証明された感がある。タイムリーにマーケットを騒がせているzero hedgeではないが、少しこのシステムの深淵を見たような感じもする。以下は9983 Fリテの引け数秒前からの歩み。


9983


本日大引け後に上方修正が出されたが、(ミリセカンド単位で)適時開示情報orベンダーの配信時刻と東証システムの時刻のズレという事故の可能性も勘案しなければならないが、その可能性がないにしても、イベントドリブンを控えて買い戻しなどが入ったという見方を取るとする。実は、引け注文に関してもルール変更がある。東証のサイトにあるarrowhead稼働時における売買制度の見直しについてを参照すれば、(notice:以下のルールについて個人的な理解が間違っていなければ)、場中には「連続約定気配」が適用される。しかし、終値取引(板寄せ)の場合は、以下のようなルールが適用される。


いわゆる板寄せの場合には、次に掲げる売呼値の合計数量と買呼値の合計数量とが一定の値段で合致するとき、その値段を約定値段とし、対当する呼値の間に売買を成立させることとします。
a.成行呼値の全部の数量
b.当該値段に満たない値段による売呼値及び当該値段を超える値段による買呼値の全部の数量
c.当該値段による呼値について、売呼値又は買呼値のいずれか一方の全部の数量




この場合、売呼値と買呼値・成行注文の数量を寄せて「株券の呼値の制限値幅及び気配の更新値幅」を超えていない場合、売買が成立して引ける(ザラ場引けにはならない)。さらに「連続約定気配」を表示した時から当取引所が適当と認める時間(1分間)取引を中断するルールも適用されない。Fリテの場合、株価は15,000-20,000円であるため、更新値段は400円であるから、買い注文が入ってほぼその上限まで持っていった。だから引け注文一発で390円も騰ってもおかしくはない。


自分が「アルゴリズム売買」のアルゴリズムを設計するならば、こういうオーダーをデザインする(実際はこんなに単純ではなくもっと高度)。


買い:
引けに買いを確実に執行したいのであれば14:59:59:---のタイミングで現在値を取得し、それよりも390円上の指値を入れる。


売り:
同様の時刻に引けの買い注文数を取得し、買いのオーダーが上記の条件に該当するならば、場に晒している板を全て引っ込めて390円上に引け指値注文を出す。さらに引けの買い注文が多すぎてそれ以上騰ってはザラ場引けになるので、それを阻止すべく16,900円のところにブロック売り注文を多めに出すことも必須である。


こういった芸当が出来るのはコロケーションサービスを導入して売買するシステムだろう。arrowhead導入により個人投資家層にもフル板を見ることが出来るので、引け注文もなんとかなるというイメージもあるが、実はそうではない。目視できる時間に比べてコロケーションサービスにあるラックサーバの方が速く、それも引けギリギリまで延ばせる。あとは最終的なオーダ確認のタイミングはコロケーションサービス内の駆け引きだろうし、システムベースでチューニングの優位性が高いブローカーが勝つ。勝てないプロップディーラーなどは活路を求め、まだ遅い大証の225先物市場や大証銘柄に流れるので、先物市場では年初以降大口売買が目立つような展開となっている。さらにarrowhead導入によりイベントドリブン型売買はより一層激化していくだろう。


こういったシステム売買系が東京市場でもイニシアティブを握る(某恵比寿の)投資銀行の中途採用のサイトをみてわかるように、優秀なディーラーやトレーダーあるいはアナリストなどの「業界人」よりも、豊富なスキルを持つなIT技術者を求めている現実がある。



さて、今晩の22時30分は雇用統計の発表である。エコノミスト諸氏の予想では、Non Farm Payrollについては「中央値は前月比変わらず」(Bloombergまとめ)で、レンジは10万人減-8万5000人増となっている。問題なのは昨日のNY辺りから先程のzero hedgeでNFPは316,000人増加するというトンデモな予測を出していることが噂になっている(邦訳はEverybody Gets What They Wantの1月7日エントリを参照)。Bloombergまとめでは失業率は10.2%予想となっている。


個人的には11月下方修正→12月は小幅減少というパターンがFedにとって都合がいいところかもしれない。彼らも急激な雇用指標の改善を望んではいないからだろう。何故ならば市場に過度な利上げ期待を織り込ませたくはないからだ。現在の時間軸において彼らが最も懸念を持っているところはモーゲージ金利の上昇である。UST長期ゾーンが売られ、それに反映されていくパターンが嫌なのだろう。


【お知らせ】

このブログをお読みになっている中銀ウォッチャーもしくはマーケット関係者を対象に「各国中銀の金融政策に関するアンケート」を実施しております。もし宜しければご回答いただければ幸いです。なお、1月15日の経済指標(ミシガン大学消費者信頼感指数)が発表される時刻あたりまでを有効回答期限とします。結果につきましては本ブログで公表させて頂きます。


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